風化させてはいけない、現在進行形の問題です。
蓮池透氏といえば、頭をよぎる、「あの事件」に関する本です。
「
奪還
」。
社会派に分類しました。
決して忘れていけません。こんな悲惨な事件があったことを。
そして、それは未だ解決していないことを。
この本は、北朝鮮拉致事件の被害者の親族が、失踪から帰還までの24年間をつづった本です。
24年間いつも待ちわび、そして信じていた、その間の家族の闘いを、淡々と、感情的にならず、あくまで客観的に、しかし当事者として厳然と語っています。
なにより、なぜ24年もかかったのか、そして、なぜ24年目に帰ってこられたのか。
そこには、いつも「政治」の影があります。いや、政治というより、「政治家個人の思惑」みたいなものを感じます。
本当に家族のために手を尽くした政治家はいたのか、と、疑問を抱かずにいられません。
24年の間に、何人もの政治家、官僚たちが著者たちと出会い、通り過ぎていきました。
しかし、彼らの中に「本当に家族のため、異国にいる被害者本人のため」に手を尽くした人がいたのだろうか、と思わずにはいられません。
どう考えても国家犯罪です。それなのに、あまりにも「何もしてこなかった」のではないか、と思います「政治的」なことすらしてこなかったのでは、とも思えます。まさに「無為無策」だったのでは、と。
著者も感じています。
家族が帰ってこられたのは、日本の思惑と、北朝鮮側が手持ちのカードを一枚切るタイミングがたまたま合致した
からだと。
政府の交渉による成果ではないことを。
その後、北朝鮮に残されていた被害者の家族も「帰国」しました。
しかし、未だに所在が不明で、帰還を果たしていない方がいらっしゃいます。
この問題は決して解決していないのです。
著者を中心とした「家族会」の活動が、だんだん激しくなっていきました。それをやや批判的に見る向きもありました。
しかし、かれらが「激しく活動しなければならない」必然性があったということも事実だと思います。
最近、「家族会」の活動があまり取り上げられることがなく、「拉致問題」も語られることが少なくなってきましたが、それは、何にも進展しない日がまた過ぎていくことの証であります。
「未解決で現在進行形の問題」であることを決して忘れてはならないのです。
家族会のメンバーのつぶやき「もう、日本にいるのがいやになった。どこかの国に移住したい
」・・・。
この言葉の重さをかみ締めつつ、なにが「彼らがこんなに叫ばねばならないのか」、を感じています。
「無法国家」と「無能国家」。そもそも国家は何のため、誰のためにあるんでしょうか。そして、「国益」とは何なのか・・・。
Amazonの方は・・・
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↑やっと更新しました。年明け小旅行。



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