久しぶりに鉄分補給。
「
鉄道の文学紀行
」。
これも分類には迷いましたが、順当に鉄道関係本に分類することにしました。
今回は、鉄分を、詩的に、文学で補給します。インテリっぽく・・・(笑)。
この本では、「駅」を訪ねます。
文学的に重要な、あるいは著名な「駅」を選んで12駅ほど。
数よりも質です。
そして、文学も、小説よりも(もちろん取り上げていますが)詩に重きをおいているような気がします。
なので、読んでいると、しんみり、心にしみるような言葉が次々と飛び込んできます。
そして、なんともいえないのんびり感、のどかな感じがしてきます。
この本で取り上げられている12の駅は、
- 函館駅
- 茂吉記念館前駅
- 今泉駅
- 二本松駅
- 犬吠駅
- 熱海駅
- 信濃追分駅
- 替佐駅
- 桑名駅
- 湯田温泉駅
- 宇和島駅
- 豊後竹田駅
です。
そして、それぞれの駅になじみのある文学者と文学作品を取り上げています。
そしてなにより、その駅を、この本の著者である佐藤喜一氏が訪ねています。
駅名と、なじみの文学者、作品がすぐに思い浮かぶものもあります。また、諸般の事情により、かつての文学者や作品の舞台となったあと、駅名が変更になってしまったものもあります。
そんな、「駅」にちなむドラマを、著者が実際に現代において訪ねながら追いかけます。
この本で取りげられているのは、ほとんどが明治から戦前にかけての文学者、作品です。
その当時の交通網と、現代のそれとでは、全く隔世の感があります。東京から数時間以内で訪ねられるこれらの駅も、その文学者や作品の時代には、一晩、あるいは二晩以上かかって「たどりついた」場所であったりします。
そんな時代の変化を感じながらも、いつの世にも変わらない、人間の心、とくに詩的な心や、常に穏やかでありたいと願う気持ちみたいなものを感じます。
替佐駅で流れる「故郷(ふるさと)」を今の世に聞いても、胸を打ち、目頭が熱くなるのは、なぜでしょう。
おそらく、日本語がある限り、この歌が人々の心を打ち続けるのでしょうけど、それはなぜでしょうか。
齋藤茂吉や石川啄木の残した、あの短い、かつプライベートな句に、今を生きる人々が胸を打たれるのはなぜなのでしょうか。
そして、ついつい、そのゆかりの地を訪ねたくなるのはなぜなのでしょうか。
そんなことを考えつつ、今度はどこへ行こうと、旅の虫が疼くのでした。
替佐もいいけど、犬吠もね・・・って。二つは無理かなぁ・・・。
ぁ、詩的にいきたいんですけど、やっぱりはてさてには似合いませんか・・・。
というわけで、はてさては、今夏の青春18きっぷが待ち遠しい・・・。
Amazonの方は・・・
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