鉄道の文学紀行:たまには?、詩的に。

2008年5月21日
鉄道関係本

久しぶりに鉄分補給。
鉄道の文学紀行鉄道の文学紀行鉄道の文学紀行あまなつAdhover 鉄道の文学紀行」。
これも分類には迷いましたが、順当に鉄道関係本に分類することにしました。

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今回は、鉄分を、詩的に、文学で補給します。インテリっぽく・・・(笑)。

この本では、「」を訪ねます。
文学的に重要な、あるいは著名な「」を選んで12駅ほど。 数よりも質です。
そして、文学も、小説よりも(もちろん取り上げていますが)に重きをおいているような気がします。

なので、読んでいると、しんみり、心にしみるような言葉が次々と飛び込んできます。
そして、なんともいえないのんびり感、のどかな感じがしてきます。

この本で取り上げられている12のは、

  • 函館駅
  • 茂吉記念館前駅
  • 今泉駅
  • 二本松駅
  • 犬吠駅
  • 熱海駅
  • 信濃追分駅
  • 替佐駅
  • 桑名駅
  • 湯田温泉駅
  • 宇和島駅
  • 豊後竹田駅

です。

そして、それぞれのになじみのある文学者と文学作品を取り上げています。
そしてなにより、そのを、この本の著者である佐藤喜一氏が訪ねています。

駅名と、なじみの文学者、作品がすぐに思い浮かぶものもあります。また、諸般の事情により、かつての文学者や作品の舞台となったあと、駅名が変更になってしまったものもあります。

そんな、「」にちなむドラマを、著者が実際に現代において訪ねながら追いかけます。

この本で取りげられているのは、ほとんどが明治から戦前にかけての文学者、作品です。
その当時の交通網と、現代のそれとでは、全く隔世の感があります。東京から数時間以内で訪ねられるこれらのも、その文学者や作品の時代には、一晩、あるいは二晩以上かかって「たどりついた」場所であったりします。

そんな時代の変化を感じながらも、いつの世にも変わらない、人間の心、とくに詩的な心や、常に穏やかでありたいと願う気持ちみたいなものを感じます。

替佐駅で流れる「故郷ふるさと)」を今の世に聞いても、胸を打ち、目頭が熱くなるのは、なぜでしょう。
おそらく、日本語がある限り、この歌が人々の心を打ち続けるのでしょうけど、それはなぜでしょうか。

齋藤茂吉石川啄木の残した、あの短い、かつプライベートなに、今を生きる人々が胸を打たれるのはなぜなのでしょうか。
そして、ついつい、そのゆかりの地を訪ねたくなるのはなぜなのでしょうか。

そんなことを考えつつ、今度はどこへ行こうと、旅の虫が疼くのでした。
替佐もいいけど、犬吠もね・・・って。二つは無理かなぁ・・・。
ぁ、詩的にいきたいんですけど、やっぱりはてさてには似合いませんか・・・。

というわけで、はてさては、今夏の青春18きっぷが待ち遠しい・・・。

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