久しぶりに漢字の本です。
「
訓読みのはなし
」。
雑学に分類することにしました。
「訓読み」の本です。ひたすら、「訓読み」を調査、分析、解説しています。
時には、韓国やベトナムなど、漢字文化の影響を受けた他の地域との比較をしながらも、ひたすら「訓読み」を研究しています。ちょっとくどいくらいに・・・。
つくづく、日本語の豊かな表現性というか、来る者を拒まない何でも受け入れる性格というか、奥の深さというか、創意工夫性というか、そんなことを感じます。
もともとの日本語「やまとことば」と、「漢字」(中国古来の言葉)とは文法的にはかなりかけ離れたものだそうですね。
それを乗り越え、見事に日本語に漢字を取り入れてしまった先人の努力と工夫には脱帽します。決して、自分達が持っていた「ことば」を捨てずに、漢字を言葉としてより、道具として使いこなそうとした先人たちのすばらしい感性には、ホント驚かされます。
「漢字」を日本語(やまとことば)を表現する(とくに、書き物として記録する)道具として漢字を取り入れつつも、道具以上に漢字を使いこなし、さらに日本語の中で独自に発展させていった、そんな歴史が「訓読み」に見え隠れしています。
漢字を、表音、表意の「道具」として使いこなしている日本語というものは、つくづく特異な言語なのだと思います。
「活魚」って、音に出して読めなくっても意味通じますしね。これって日本語ならではだと思います。
「はかる」という言葉の同訓異字は、なんと著者の調べで137種もあるんだそうで。
さらに、逆に1つの漢字にいくつかの訓読みをもたせる「1字多訓」の例として、「生」の訓読みの種類の多さを取り上げています。1説には200を超える訓読みがあるんだとか・・・。
そうそう「来」の訓読みの話も載っています。
この「来」という漢字、方言も含めると、か行の音(か・き・く・け・こ)全ての訓読みが成立するんだそうで。ちょっと苦しいけど。
どこの言葉も、よく使われる語は、活用もたくさんあり、また時代とともに変化していくんですね。
そういうわけで、久しぶりに、漢字のお勉強でした。
この本に書かれてることを知ったら、すぐに日常生活の役に立つ・・・とは思いませんが、漢字とか、その読み方とか、そんなことに時には思いをめぐらし、そこに日本語の歴史とか、豊かさとか、奥深さとか、繊細さとか、そんなものを感じ取ってみたいものです。
あまりに身近にありすぎて、「日本語」というものを意識することもまずないですし、ましてやその豊かさを感じることなど、こういう本を読まないとなかなか実感できないですね。はてさて。
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